奈良市 令和3年6月 議案審査特別委員会 06月08日

奈良市 令和3年6月 議案審査特別委員会 06月08日

【奈良市水道事業及び下水道事業の設置等に関する条例の一部改正について】
◆内藤智司 
   改正の内容について、具体的には?
◎新居宏敏下水道事業課長
 今回の奈良市水道事業及び下水道事業の設置等に関する条例の改正は、下水道事業に関する部分のみの改正となっており、その改正点は2点。
 1点目は、奈良市都市計画公共下水道事業の計画処理人口と計画1日最大処理水量の改正。
 改正する理由は、今回、新たに下水道処理区域を拡大することにより、計画処理人口が32万650人から32万664人に、計画1日最大処理水量が14万3437立方メートルから14万3465立方メートルにそれぞれ増加する。その拡大する主な事業地としては、奈良市の新斎苑事業地及び奈良県事業である奈良市中町の道の駅の計画地です。
 なお、今回拡大する下水処理区域については、令和2年2月26日に開催された奈良国際文化観光都市建設審議会で都市計画決定されている。
 2点目は、事業効率の観点から、月ヶ瀬の長引地区農業集落排水事業の処理水を月ヶ瀬公共下水道に接続することにより、処理施設の維持管理経費を削減することが可能となるため、現行の条例から農業集落排水事業の長引処理施設を削除する。
 なお、平成28年6月に策定された奈良県汚水処理構想の中で、県や各市町村の処理場等の統合、集約、再編を県域全体でマネジメントする計画の一つとして立てられた。
◆内藤智司
 改正の理由は、下水道を拡大する新斎苑、それから中町の道の駅の今後計画されていく部分での変更だと理解する。
 今、答弁の中で、奈良県汚水処理構想の県全体の統合、集約、再編成という形の内容があったが、これは奈良市でいうと、奈良市衛生浄化センターの処理水を流域下水道へ、県の施設で受入れするということが明記されている。
 今現在、県と協議している中で、下水道への接続は計画しているようだが、まだ接続の有効活用の時期等については示されていないと、去年の12月定例会での回答だったが、それ以降の動きは?
◎池田修企業局長 
   衛生浄化センターの話は直接企業局の担当だが、仄聞するところでは、奈良県汚水処理構想という中で、農業集落排水施設を、流域に下水を統合していく。そのほかにも、し尿処理場も統合していくというようなことは決められているわけだ。農業集落排水も統合するというのは、今、条例で我々の所管でやっているが、大安寺のし尿処理場の流域への接続は環境部が主管でやっており、我々はその情報を聞いているだけだが、一応この構想に基づいて基本的にはやろうということで、一旦県と市も合意をして、市のほうも大分、接続する管路などの工事もほぼ完成するような形になっているが、県の受入れの許可があって初めて流せるということなので、その手続にどうも時間がかかっている。いまだに前回の時点よりも新しい情報は、少なくとも我々は聞いていない。
◆内藤智司
 12月からはまだ大安寺の衛生浄化センターの接続に関しては進展がないということで、この話は、既にもう接続されるよといった状況の中から、ほぼ1年半が過ぎようとしている。奈良市にとってもこの接続する、しないというのは、設備の面からしても相当大きな問題である。今、企業局のほうを中心に上水道の一体化が進められようとしているが、その中で、下水道のほうの広域化も今、検討を要請していく。ならば、すぐ広域化、マネジメントを統合できる施策については、強く県に求めていただきたいと思う。