奈良市 令和4年5月 観光文教委員会 05月10日
【1,学校図書館のパソコンについて】
【2,バンビーホームの延長保育について】
【3,給食費について】
【4,コロナ関連について】
【1,学校図書館のパソコンについて】
◆内藤智司
先般の3月定例会において、市長より学校図書館のパソコン整備について認識が示された。「必要である」という認識が示されている。今後、教育委員会としてどの様に整備していくのか?
◎徳岡美和子教育総務課長
蔵書管理や貸出し、返却処理、図書検索など、学校図書館を効率的に運用するため、パソコン活用は有効手段であると認識している。現在、必要とするソフトウエアやパソコンの選定など、導入に向け進めている。
◆内藤智司
現在あるパソコンが経年劣化等によって、既に故障しているパソコンが多くあると聞いているが、その対応については?
◎徳岡美和子教育総務課長
学校図書館で設置されたパソコンの多くが老朽化し、故障しているパソコンがあることは認識している。現状、故障したパソコンについては、学校において修理するなどの対応をしている。
◆内藤智司
重要性や緊急性からも、早期に対応する必要があると考える。我々の生活においても、また家庭においてでもパソコンがなくなると、その生活の支障、特に家で仕事をしている方々にとっても、本当にパソコンが一瞬たりとも手放せないというような状況の中で、故障するとたちまち困ってしまうが、教育委員会としてどのように考えているのか?
◎徳岡美和子教育総務課長
子供たちの読書活動を推進するために、学校図書館における蔵書管理や貸出し、返却処理に利用可能なパソコンの活用は有効な手段であると考えている。パソコン、ソフトウエアの仕様が決まり次第、各学校図書館におけるパソコンの状況等を参考に、予算の状況も加味しながら、順次パソコン整備を進めたい。
◆内藤智司〈意見・要望〉
以前から、故障したパソコンは修理で対応しているという状況と聞いているが、十数年前のパソコンは修理代のほうが高くなっている可能性もあるのではないかと考える。一般的に、個人や会社のパソコンについては、償却を想定して定期的に入れ替えるといったやり方もあるし、修理せずに買い換えるほうが安価だとも考える。修理で対応しようとしている点については疑問を感じるし、予算を考えていく中で、そこは柔軟に今後検討されるべきだと思う。
そもそも学校図書館の約8割が十数年たっているパソコンである認識しているが、十数年パソコンが更新されなかったことが、大きな問題であると思う。
なぜ十数年パソコンが更新されなかったのか?
故障した場合は修理の対応を指示してきたのか?
現場のパソコン更新に関する声も生じていると聞いている。早期の対応を求めたい。
【2,バンビーホームの延長保育について】
◆内藤智司
バンビーホームにおいては、午後5時以降の延長保育を利用する場合は、事前に延長保育の利用申請を行い、月2,000円の延長保育に係る児童保育育成料を負担する必要があると聞いている。延長保育の申請をしていない保護者が、どうしても残業が生じて、午後5時以降にしか児童を迎えに行けない場合、どのような対応をしているのか?
◎細川忠美地域教育課長
バンビーホームは、通常保育を午後5時までとしている。就労などで午後5時以降も児童の保育が必要な場合には、就労証明書などの児童の延長保育が必要であるということが分かる書類を添えて、保護者の方に事前に申請をいただき、最長で午後7時までとしている。
延長保育の申請をしていない場合で、事前に分かり得ないような突発的でやむを得ない事情で午後5時以降の保育が必要になってしまうような場合には、保護者からの連絡や相談も受けて、保護者が迎えに来られるまで臨時的な対応をホームで行うということはある。
◆内藤智司
こども園や保育園などでは、時間内に保護者のお迎えが間に合わない場合は、その都度、追加の料金を支払えば、申込みをしなくても保育をしてもらえるというような状況にある。バンビーホームでも同様に、その都度の対応ができないのか?
◎細川忠美地域教育課長
バンビーホームにおいては、現状ではすぐに実施をするということはなかなか難しい。
◆内藤智司
保育所やこども園は、特に共働きの方が増加している中で、働きやすい環境を行政としても構築していくということについては、保育園から学校へ上がって児童となってという場合でも、その家庭の環境、親の環境というのは変わらない。そういった意味では、働いている方がバンビーホームを利用していることを考えれば、柔軟に対応すべきではないかと考えるが?
◎細川忠美地域教育課長
バンビーホームについては、これまで保育時間の延長であったり、バンビーランチの実施であったり、保護者のニーズも踏まえ、徐々にサービス、保育の拡充ということを図ってきた。就労や看護、介護など様々な状況の方が利用していることを考えると、一層のサービスの拡充について、保護者のニーズや他の自治体の動向、児童にとってどうあるべきか、といったことも踏まえて、今後も検討していく必要がある。
◆内藤智司
担当課のほうには、延長保育のその都度利用の導入を求む声は届いていないのか?
◎細川忠美地域教育課長
数は多いという認識はしていないが、保護者の方からそのような声は届いている。
◆内藤智司
働く側からすれば(特にお母さんだと思うが)、保育所等は、事前の申込みがなくても7時までなら利用できるが、バンビーホームの場合、事前に申し込む、迎えに行く、という心境が働くので、5時に迎えに行かなければと意識しながら働いていると思う。だから、逆に言えば、保育園やこども園と同じような対応であれば、働く側からすればもっと、もう少し環境が改善されるのではないかと思うので、その辺のニーズというものは捉えていくべきだと思う。
延長保育のその都度利用の導入について、どのような問題点や課題があるのか?
◎細川忠美地域教育課長
バンビーホームの延長保育について、その都度利用を可能としていくためには、保護者の対応など、児童の降所の管理、保育などの業務が生じることから、必要な職員の体制やノウハウなどの整備が必要であるため、そのための人材やノウハウの構築、経費も必要であると認識している。
◆内藤智司〈意見・要望〉
様々な課題があるということだが、保育園、こども園で制度としてできていて、バンビーホームではできないということはないかと思うので、要は人手、人材と予算だと思うので、その辺は今後の検討だと思う。
共働き世代が増加して、バンビーホームに入所する児童も増加している。仕事と子育ての両立ができる環境整備、これは行政としても環境をつくっていくことが、一つ大きな使命であると思うし、こども園、保育園などで急な残業、交通事情の問題が生じれば、その都度柔軟に延長保育が可能となるのに、現在のバンビーホームでは、月単位で事前に申込みをしなければならない。柔軟な受付ができないか?試験的にも実施できないか?など、ぜひ検討を進めていただきたい。
【3,給食費について】
◆内藤智司
様々な生活物品が値上がりしている。今物価がどんどん上がってきている。食材に対しても同じで、その物価高な状況が続いている中で、給食で仕入れる材料も値上がりは当然していると思うが、現状どのように対応しているのか?
◎増田佳美保健給食課長
給食費については、1食当たり小学校246円、中学校300円としており、平成26年度から変更していない。
様々な生活物品が値上がりしている状況だが、現在は調理方法や献立を工夫することで、子供たちにとって必要な栄養素が取れるよう、給食の提供を行っている。
◆内藤智司
今後も物価高が続く中で、その先が見えていないという状況で、給食費の取扱いに関する値上げの必要性について議論がされているのか?
◎増田佳美保健給食課長
現在は揚げ物を煮物にするなど、調理方法や献立の工夫をすることで対応できていると考えている。このことから、現時点では給食費の値上げをすることは考えていない。
◆内藤智司
コロナの交付金を給食費に充てることも可能と聞いている。給食費にコロナ交付金の活用の考えはないのか?
◎増田佳美保健給食課長
コロナ禍における原油価格・物価高騰対応分として拡充された今回の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金については、どのように活用していくことができるのか検討したい。
◆内藤智司〈意見・要望〉
給食の材料の値上げについては、献立の工夫で対応しているようだが、牛肉が豚肉になるなど、既に行われているとも聞いている。どこまでその対応で可能なのか。今後も食材費は値上げするであろうと予想される。給食の質を落とさないでいくことを真剣に考える必要があると思う。
給食費の値上げについては、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金が使えると聞いている。食べることは、子供の成長にとって不可欠であり、充実した給食が実施されるよう、給食食材に地方創生臨時交付金が活用されることを求めておきたい。
【4,コロナ関連について】
◆内藤智司
3月定例市議会において、他議員のほうから、学校におけるコロナが一定の基準に達した場合、感染症対策よりも通常の学校生活を優先すべきではないかとの質問に対して、教育長は一定の基準を設け、部分的に緩和するなど対応したいと答弁された。
一定の基準、部分的な緩和についての検討状況については?
◎増田佳美保健給食課長
現在、国や県からは、新型コロナウイルス感染症に対する新たな対処方針は示されていないが、本市の感染状況に応じた部分的な緩和等の対応については、保健所と協議しながら検討している。
◆内藤智司
今後のスケジュールについては?
◎増田佳美保健給食課長
国や県の動向を注視するとともに、本市における新規感染者数の推移を踏まえ、まずは一定の基準を策定し、策定した基準に沿って対応できるようにしたい。
◆内藤智司
では、その「一定の基準」とはどのような基準を考えているのか?
◎増田佳美保健給食課長
本市が感染症対策の目安として示している指標に、本市におけるモニタリング結果がある。指標では、市内の直近1週間の人口10万人当たりの陽性者数に応じて、赤、ダイダイ、黄、緑の4区分で表示されており、現在は25人以上の赤色の区分となっているが、それが15人未満の黄以下になったときを緩和の基準とする。
◆内藤智司
今、課長の答弁にあった、感染状況に応じた一定の基準を今後どのように策定されていくつもりなのか?
◎北谷雅人教育長
基準については、本市の新型コロナウイルス対策本部会議や国、県の対処方針も踏まえて策定したい。
現在は、学校においても週当たりの新規陽性者数は、昨年の第5波のピーク時を上回っており、この5月に入り増加傾向が見られている。
こうしたことから、引き続き感染症対策を緩めることなく行っていく必要があると考えているが、一定の基準や部分的な緩和に向けた準備は進めたい。
◆内藤智司〈意見・要望〉
大人は感染状況に応じた様々な点で、会食などに関する基準が示されている。緩和が行われているが、一方、学校においては基準が示されることも、緩和されることもない状況が続いている。教育長から検討を行っていくとの答弁があったが、いつ基準を提示されるつもりなのか?またコロナの感染が落ち着かないと基準が示せない。ということもありませんか?早めに基準を示すことこそ、保護者の理解、子供たちの理解にもつながっていくと思うので、早期に基準を示すこと、これを求めておきたい。