奈良市 令和6年5月 市民環境委員会 05月09日
請願第4号 七条地区への新クリーンセンター建設に反対する請願書について
◆内藤智司
この請願は8月に出され、9月の議会で市民環境委員会に付託をされ、それぞれ閉会中の委員会において、これまで2度審査を行い、今回が3回目になると思う。
今回私は、公害調停の関係を質問する。
この請願第4号では反対する理由の中の2つ目に、公害調停条項に違反しているとある。このことについて、奈良市としてどう受け止めているのか?
◎西川智宏クリーンセンター建設推進課長
請願第4号では、現計画地には奈良養護学校や西の京病院が隣接しており、移転場所は300メートル以内に学校、幼稚園、保育園及び病院がない場所の中から適地を選定するとされている、公害調停条項第2条に違反していると主張されている。
奈良養護学校について、現在は確かに煙突想定位置から300メーター以内にあるが、県が自らの責任において養護学校を移転建て替えされることから、結果的に解消されると考える。
また、西の京病院は300メートル以内だが、公害調停条項には違反しないと考えている。
◆内藤智司
現時点では養護学校は存在しているが、その移転建て替えについては、どこに、いつまでに、県議会の議決はどのような時点になるのか?
◎西川智宏クリーンセンター建設推進課長
現時点で移転建て替えはどこに、いつまでに、県議会の議決はどの時点になるのかは奈良県からはまだ示されておらず、未定です。
◆内藤智司
知事と約束された、県の自らの責任においてというのは、いつのタイミングだったか?市長と県知事が合同記者会見をした時だと思うが、養護学校の移転というのはそんなに簡単にできるものではないと聞いている。
今回はそこへプラスして、特別支援の要素も入るので、今は運動場がないが、今度移転先には運動場も造っていかなければならないと県からは聞いている。
なぜそんなに簡単にいかないかと言うと、こういった施設もいわゆる「嫌悪施設」になる。住民、地域の方々の了解がなかなか得られない。これを平松へ持っていく案もあったが、結局そこでつまずいる。
もう一つは、そこを利用される利用者の保護者の方、この理解もなかなか得られていかないというのがこれまでの経緯だ。
そういった意味で、その基本計画をまずつくらなければならない。これに1年、2年要するであろうと県からも聞いている。そこから議会の審議、予算という形になれば、何年に移転できるのか決まったものがない。
県から「令和8年中に動くよ。」などのお墨つきがあれば、私はそれはそれでいいと思っているが、ごく最近同じような風景を見たように感じる。
それは公民館を閉鎖して、その土地の売上げでふれあい会館を建て、そこを賃借して極楽坊さんの保育園を移ってもらうということがあった。
だがそれも、結果としてつまずいている。極楽坊さんはお金は動かしたが、実際そこから動いていない。同じようなことが今回起こり得るということも想定できる。だから、きちっといついつまでに絶対に動かす。そのための予算の議決を取っておく。この担保がなければ、「今ここに養護学校は約束してもらいましたからなくなりますよ」ということは、私は絶対に言えないと思う。必ずいついつまでに動く、こういった確約がなければ、飛鳥幼稚園と同じようになるということを危惧している。