平成25年2月 市民環境委員会-02月07日

◆内藤智司

3課について御質問いたします。

 まず、環境政策についてですが、平成21年から22年に法改正があったことも含めて地域実行計画が策定されている。そして、23年度には、その基本となる環境基本計画が10年目の見直しをされてきたが、それ以前に庁内の実行計画が策定されていて、この3月、24年度で第2次の計画が実績として上げられてくるわけだが、まずこの第2次奈良市地球温暖化対策庁内実行計画、これの23年度までの実績について如何か。

◎新井哲彰環境政策課長

 平成20年度から平成24年度までの5年間で、基準年度である平成18年度に比べて温室効果ガスの総排出量3%の削減の目標のところ、実績としては、平成20年度が2.6%、平成21年度が3.4%、平成22年度が6.1%、平成23年度が5.5%の削減になった。平成22年度に大きく削減した要因だが、ガス、石油使用量の削減やごみの減量によるものである。
 しかしながら、平成23年度には、夏冬の節電対策の成果で電気使用量が削減したものの、3.11東日本大震災の復旧支援のため、本庁舎の公用車及び水道局からの給水車が被災地へ応援に行ったことによりガソリン等燃料の使用が例年に比べて大きく増加したことや、冬の暖房において灯油の使用量が増加したことにより、前年度より削減率が低下している。
 

◆内藤智司 
 今、御報告があったように、平成22年度に大きく6.1%いう効果を出された、成果を出されたということに対しては一定の評価ができると思うが、23年度においては、やはり3.11東日本の大震災の影響、こういった外的な要因があったということで低迷したとにもなり、これから今あったように、冬の暖房においては、エネルギーが電気から灯油というような形で変わってきたという経過も含めると今後、こういった庁内の施策においても、また新たな実行計画が策定されてくるものと思う。その上で、今度、25年度から始まります第3次実行計画についての方向性についてお伺いする。

◎新井哲彰環境政策課長 
 地球温暖化対策の推進に関する法律に基づき、引き続き平成23年度を基準年度として平成25年度から平成29年度までの5年間を第3次の期間とする予定である。
 削減目標としては、エネルギーの使用の合理化に関する法律から見ても、本市はエネルギー使用について、中・長期的に見て、年平均1%以上のエネルギー消費原単位の低減を目標に計画的な削減を求められていることから、平成23年度に比べて平成29年度においては温室効果ガス5%以上の削減目標を検討しているところである。
 具体的な取り組みとしては、節電効果のある街路灯や各施設の照明のLED化など省エネ機器への切りかえ、公用車の低燃費車の導入はもちろん、市役所内の廃棄物の削減のための3Rの実現、保育園や小学校などで実施しているグリーンカーテン、また今年度から始めました打ち水大作戦など、省エネ活動も取り入れた計画にしていきたい。
 

◆内藤智司 
 3.11からの環境を考えると、これからの実行計画というのは、非常に難しい状況の中で取り組みを出して頂いたと思う。
 また、この取り組みについては、3月の予算を策定される中で、例えばLED化とか、昨年度から実施をされている、例えば電気自動車の充電箇所の増設、こういったことが考えられてくるのかと考える。先般、テレビでガソリンスタンド、一番多かった時期から比べると40%のガソリンスタンドに減ったということも報道されていた。これは、やはり自動車業界の中でもガソリン車からハイブリッド、それから電気自動車へと、こういった環境対策がどんどんどんどん推し進められてきた状況の中での減少と思うが、庁内における低燃費な公用車の活用、こういったことも十分今後は導入の計画の中に入れていかなければならないと思う。
 また、今、御報告のあった保育所、小学校でのグリーンカーテンとか打ち水大作戦、こういったものは意識高揚のための1つの施策と思う。こういった対策から環境に対する意識をどんどん高揚、広めていくということは重要な施策と思うので、今後ともよろしくお願いしたい。
 

 次に、先般、9月議会からいろいろ質問をさせて頂いている窓口業務の民間委託化、このことが実際に3月から施行されるとお聞きしているので、今現在の進捗状況についてお聞かせ頂きたい。

◎岡田多惠子市民課長
 民間委託の進捗状況だが、まず戸籍届出のデータ入力の業務委託については、昨年12月3日から業務を開始し、12月分は1,316件の処理件数があり、業務内容報告を監督者から月次報告として受けており、順調に進捗している。
 また、証明窓口の業務委託については、昨年11月13日に一般競争入札を行った結果、テンプスタッフ株式会社が落札し、契約も終えている。本年1月7日からは、従事者に対しての業務研修及び個人情報保護法等の研修に入っており、2月中旬から窓口での実践研修を経た後、本年3月1日からの業務委託の開始を行う予定である。
 

◆内藤智司

それでは、前回、予算決算委員会において、この業務委託化に伴って、職員、再任用職員、それから嘱託・臨時職員合わせて20名の人員削減効果があるということを御報告頂いたが、現状から見て、人員削減の見通しはどうか。

◎岡田多惠子市民課長
 人員削減の見通しについては、昨年11月3日から戸籍電算稼働に伴い、戸籍届出受け付け、審査及び戸籍謄抄本の郵送事務に関して西部・北部・東部各出張所及び都祁・月ヶ瀬各行政センターごとの所管事務を振り分けることなく市民課職員での業務とすることで迅速に処理ができ、行政サービス向上に努めている。
 このことから、業務量の増加とともに、年度末から年度初めの窓口業務の繁忙期を迎えることなどから、急激な職員削減により市民サービスの低下になることのないよう考慮する必要があると考えている。
 前回の予算決算委員会でも申したが、民間委託を導入することの効果として人員削減については、窓口の状況を把握の上、混乱しないよう段階的に削減を行っていくよう対応していく所存である。
 

◆内藤智司
 民間委託化においては、まずは市民へのサービス低下を来さない、このことが第1優先として挙げられるのではないかと思う。
 移行に伴うトラブル、これはゼロであるのが一番望ましいと思うが、なかなかそういった意味からは、逆に、そうすれば今の段階でどのようなトラブルが想定できるのか、こういったことを十分課員の担当されている職員の皆さんから事情を聴取するなり分析するなり、できる限りのそういった努力が今の段階で必要ではないかと思うし、そういったことを課内全員で情報共有、こういったことをすることで、もしトラブルが生じたときに、いち早くそれに対処できる、迅速に対処できるものと考えるので、そのような形も今後考えて頂いきたいと思う。
 その上で、人員削減の見直しについては、今、御答弁あったように、急速な削減は十分、やはり私も考慮すべきであると考えるので、よろしくお願いしたい。
 一方では、時間外削減もあわせて、今回、委託化することによって問われてくるわけであるが、これもスムーズな移行ができてこそ時間外削減ができるのであって、トラブルがあれば、また後向きの業務が時間外として発生してくるということも十分考えられるわけであるので、こういった観点からも事前準備というのは十分慎重の上に分析をされるよう要望しておきたい。
 それからもう1点、昨年10月の委員会で当初の状況、これについては、日曜日の開庁に関しましてお聞かせ頂いたが、このことについては10月の委員会で一度聞かせて頂いた。
 今回、3カ月を過ぎる中で、その評価と各課の調整、どのように推移していたかお聞かせ頂きたいのと、また年度末から年度初め、毎年、臨時開庁をされていると思うが、この兼ね合いについてどのようになるのか、お聞かせ頂きたい

◎岡田多惠子市民課長
 日曜開庁は、平日に住所の異動届や印鑑登録等の手続にお越しいただけない方々に御利用いただけるよう開庁している。昨年10月から試行し、毎月第1・第3日曜日の月2回とし、現在3カ月経過した時点で6回開庁している。
 受付件数は、市民課、西部出張所、住民課を合わせまして、第1回93件、第2回120件、第3回131件、第4回129件、第5回174件、第6回162件となり、総計809件で、平均受け付け件数は約135件となっている。
 また、来庁者数の平均は1回当たり93名となっている。これまで、市民課及び西部出張所住民課での受付について、好評頂いていることから、今後、市民サービスの向上を図る上で継続実施をしていく必要があると考えている。
 関係各課との調整につきましては、各課連絡箋により連携して行っていることから、現在、スムーズに市民対応ができているものと思っている。
 次に、年度がわりの繁忙期の臨時開庁につきましては、窓口業務関係各課が業務の混雑の緩和、平準化を図ることを目的とし、本年も3月28日から4月5日の平日の7日間は午後7時まで延長し、3月31日及び4月7日の日曜日は午前9時から午後1時まで開庁する。この時期の市民への啓発等については、混乱を招かぬよう、早い時期からポスターの窓口掲示やホームページ等でお知らせする予定である。
 今後も、市民のニーズに合った窓口サービスの展開と市民サービスの向上に努めていく。
 

◆内藤智司
 10月の断面で、当初、試行実施という形の中で、今回6回を重ねて、その評価を今報告していただいたわけだが、やはり回を重ねるごとに市民への通知が広がってきたということで、その件数もふえてきてることについては、やっぱり市民サービスの向上につながっていく一つの一定の評価は出せたと思う。今後、これを継続的に本格実施に入っていきたとの御答弁をいただけたと思う。
 今後においては、やはり課内の勤務体制、これにはやはり日曜日出ていただいた方への休日とかこういったものの勤務体制を十分配慮していただくということと、日曜日来られて、関係する各課、この辺の連携も今、スムーズにしているという評価であるが、今後においてもトラブルのないよう、その改善に努めていただきたい。
 それから、年度末の繁忙期における臨時開庁については、今回の日曜開庁と区別する中で、各課十分連携をとって、特にこの時期、人事異動も重なることから、それがえてして市民サービスの低下につながらないよう、十分そういった引き継ぎ等も含めてお願いをさせていただきたい。
 

 それでは最後に、収集課の業務、ごみ収集を4月から変更されるという、今、御報告があった。
 以前から私たちの会派では、この収集業務においては、先般の特殊勤務手当にあわせて、それ以前にやはり業務の平準化、業務改善といったことは、ずっと主張させて頂いてきたとおりと思うし、給与面の格差是正、これらもあわせて三位一体の要は取り組み、対策であると主張もさせていただいたと思う。
 今回の業務のこの見直しについては、9月議会の特殊勤務手当の一部見直し、これが大きく弾みがついた中での取り組みであったと思う。この3月にそういった過重手当の処置が廃止されるということも含めて、これらの通常の倍の区域を収集するときや担当者が休暇などで収集できなくなった区域の収集を行う際に支払われてきた過重手当、これらが廃止されれば、倍の区域の、2つ目の区域はどういった形で収集されるのか、また休暇などで収集ができなくなったところはどのように収集されるのか、こういった点について、先ほどの報告も含めて、詳しく変更点等教えていただきたい。

◎後藤浩収集課長
 環境部に支給されていた特殊勤務手当の大半がことし4月より廃止されることに関して、収集車両1台当たりのごみの収集量の平準化や一部区域の家庭ごみ収集の民営化を含め、現在、準備を進めさせていただいているところである。
 主な変更内容としては、先ほど環境部長のほうが報告させて頂いた通り、ごみの収集日の変更がある。現在、毎週水曜日に収集させていただいているプラスチック製容器包装を、お渡しさせていただいている資料のとおりAとF、それからBとE、CとH、DとGというふうに市内を4域の区域に分けて、毎週1回、月曜、火曜、木曜、金曜日の燃やせるごみを収集させていただく日の午後から収集をさせていただくようになる。
 変更された水曜日については、現在、毎月1回第3週目の木曜日及び金曜日に収集させていただいている燃やせないごみの収集を、2週間に1回で収集させていただくことになる。
 燃やせるごみについては、一部の区域の収集する曜日の変更はあるが、今までどおり週に2回、特にごみ量の多い正月明け等を除いて、できるだけ午前中に収集させていただきたいと考えている。
 次に、過重手当が廃止になった際、誰がどのようにして収集するのかについてであるが、委託させていただく部分も含め、収集車両をふやし過重部分の削減を図っていく。また、収集業務3人体制の維持については、予備人員を配置し、対応していきたいと考えている

◆内藤智司 
 今、説明あったように、今回大きな点は、今まで大宮通りを起点に北半分と南半分という2つのブロックに分けてごみカレンダーが作成されてきた。今回は、それを8ブロックに分けて、また収集日も月曜日、木曜日、それから火曜日、金曜日というブロックによってこれが変更されてくるわけである。
 私は、ここの部分で、今までずっと長年、ごみカレンダーで皆さん御家庭の方は出されてたと思うが、これを今回8ブロックに分けて、要は収集日が変更になるということをごみカレンダーに置きかえたときに、非常にわかりづらくなるのではないか、危惧するとこである。若い奥さんでしたら、多分それを読み切って、きょうは燃やせるごみや、きょうはプラスチックごみやということをまた別の何かに置きかえて多分されるんであろうと思うが、高齢社会においた中で、老夫婦が住んでいる御家庭、ましてや独居老人の方が、この8ブロックをカレンダーに置きかえたときに、果たして読み切れるかどうかいうのが非常に難しいのではないかと思う。
 それとあと、ごみの収集、燃やせないごみについても、今までちょっとトラブル的にあったフライパンとか鍋とか傘とか靴、こういったことを今回改善されて燃やせないごみとして変更されていると報告があったと思うが、たまたま私の家がステーションになっていて、これらの特色は非常によくわかる。傘が残っていたり、靴が1足やったらええけど2足やったらあかんとか、そういったことが非常に多く発生していたが、このことは市民にとっては1つ、大きなサービスが向上する変更点である思う。
 こういった内容を、ごみ事典、今回一緒に配っていただけるということだが、このごみ事典からこういった内容を本当に把握できるかいうことを考えると、4月以降、移行時点において、多分多くの問題が発生してくると思うが、事前にこういったことを予想して何か対策をする必要があると考えるが、その点についてお聞かせいただきたい。

◎後藤浩収集課長
 まず今回、3月号の市民だよりと一緒にお配りさせていただく、きょう資料として提供させていただいているような、これはそのままじゃないんですが、形のものでは非常にわかりにくいんではないか、ブロックが8つに分かれて、市民の方、住民の方が自分たちはどこをどう見たらいいのかわからないのではないかという、今、御質問いただいた。
 収集課のほうでも、自治会等でお配りしていただく、その住民さんの住んでいただいてるとこがどのブロックになるかと。ブロックごとに、私たちのところはAブロックならAブロックに当たります、そしてそこに燃やせるごみは毎週何曜日と何曜日、燃やせないごみは隔週になるのか、ごみカレンダーをごらんください、そして今まで水曜日とらせていただいたプラスチックは毎週何曜日の収集になりますという、それだけでその区域の方がわかるようなチラシ等をまた作成して、自治会などに活用していただけたらと考えている。
 続いて、ごみ事典の中身について、もう少し変更点、ごみ事典ではちょっとわかりにくくてはということもあり、先ほど申し上げた収集曜日、わかりやすくしたものを活用していただくと申し上げたが、そこに主な変更点、例えば傘、今まででしたら大型ごみになってた傘とか靴とかもとりますよという大まかなことを書かせていただいて、それを詳しくはごみカレンダーを見てくださいという形で載せさせていただいて、活用していただこうと考えている。
 以上です。

◆内藤智司
 今回は地域の自治会を活用していただくというのは非常に有効的な方法であると思うので、十分な協力をお願いして、トラブルを最小限に食いとめていけたらと、今、奈良市で千自治会がある、自治会を十分活用していただきたいと思うし、特に自治会に加入されてない地域への周知というのは、今回、一番大きな要因になってくると思う。そういった点を含めて、先ほどの市民課の委託化も一緒ですけども、こういう移行するときのトラブルというものを極力事前に察知して、予想しながらその分析を図っていただいて、トラブルが起きたときに迅速に対応していただけるような対策をとって頂きたいいうことを要望させていただいて、私の質問を終わらせていただきます。