平成29年12月 補正予算等特別委員会 12月12日
平成29年12月 補正予算等特別委員会 12月12日
【補正予算に対しての修正案についての質疑応答】
◆内藤智司
心身障害者医療費の助成に関する条例の部分でのシステム改修280万円の削減を、ゼロになっているが、これまでの定例会、予算委員会の中で、その部分の議論がなかったが、どういう判断をしたのか?基本的に第103号の条例に対しても反対という立場で、この280万円の削減をしたという解釈でよいのか?
◆三橋和史
議案第103号についても反対するつもりだ。
◆内藤智司
では次に、新斎苑の関係の1億6700万円に対して、減額修正2600万円という形で修正されているが、9月定例会以降、委員会、それから今回の定例会において、三橋委員、それから維新の立場からすると、斎苑自身の事業に対して反対いているというイメージを持ったが、今回、この減額して土地を購入していくという修正案を出したことに対しては、事業実施に対しての土地を買うということは賛成しているという意味合いで解釈してもよいのか?
◆三橋和史
「日本維新の会」としては、9月定例会以降も一貫して、事業地については当該横井町山林に新斎苑を整備するという計画そのものについて、全面的に賛成しているわけではなく、一応の都市計画決定等もあり、また、9月定例会においては、市議会としても一定の意思決定があったものと理解しており、今12月定例会においては、その立地についての賛否が問われているものではないと考える。今12月定例会での我々の判断すべきという点については、その立地で事業を行うに当たっての、その市の提案する手法についての審議を尽くすべき。と理解して、審議に臨んできた。
◆内藤智司
そうすれば、今回の修正案が仮に可決された場合、これの執行権は行政側にあるわけだから、地権者との交渉はその金額をもって行政側が地権者と交渉をしに行くということでよいか?
◆三橋和史
はい、そのとおりです。
市長の責任において地権者等の交渉に、交渉というか丁寧な説明に当たられ、その上で用地取得に向けて最善を尽くされるべきもの考えている。
◆内藤智司
それでは、副市長に聞くが、仮に、この2600万円で修正案が可決された場合、これまでの経過の中で地権者との交渉がこの金額で成立するというところに対して、所見を聞きたい。
◎向井政彦副市長
今回の土地取得価格の妥当性ということでは、その類似案件での取得価格というのももちろんだが、この事業の目的とか、当該土地取得の必要性とか、代替性の有無であるとか、それから取得までに要する期間とか、そういうものを総合的に判断した結果で、この金額というものを裁量の範囲で決定をしているということではない。もちろん、その中には立地ということも入っていると考えている。今回、この修正案が可決されたらどうするのか?それは我々が内諾を得ている内容と相当違うので、地権者に丁寧に説明をするということになると思うが、その辺は仮の話なので、正確には私もやってみないとわからないが、非常に理解を得るのは難しいのではないかと思う。
◆内藤智司
それでは、今回、委員会の中でも議論があったように、尽くして、地権者の理解が得られなかった場合は、土地収用法というのが適用されていくのかと思うが、仮にそういう事態になったときに、今後、仮定の話というのはなかなか難しいと思うが、交渉において考えられる、訴訟とか、いろんなことを考えると、収用を適用したときにどういったことが考えられる?
◎向井政彦副市長
一般的にも1年6カ月以上はかかるということになっており、その審査、裁決に対しての審査請求とか、取り消し訴訟等も保障もされており、収用委員会でまた鑑定をとられて、その補償額を提示されると思うが、その補償額自体への当事者訴訟という手続も可能ということなので、相当の年限がかかるのではないかと思う。 そうなると、合併特例債、最悪はもう満額適用できない、約20億円以上の交付税の活用ができないという可能性がある。それから、東山霊苑火葬場の使用ということで、白毫寺町の皆さんとは33年3月までということで一応の覚書も結んでいる。もちろんそうなると、延長してほしいという話にはなると思うが、最悪、33年4月以降、市民の皆さんに奈良市内の火葬場がないという状況で、市外の施設を利用するということになれば、相当高額な負担を強いることになると思う。また、今回の修正案が計画地だけということになるので、もしこれが地権者とうまくいったとしても、西側の山林の話が全くなくなり、鹿野園町の自治会の皆さんの要望に応えられない。せっかく、多少の信頼関係もでき、話し合いもできている状況だが、それが崩れる可能性が非常に高いと思っている。
◆内藤智司
1年遅れ、もしくは2年遅れた場合に、特例債の額がどう交付金として試算されていくのか?もしわかるなら教えてほしい。それから、白毫寺の斎苑が3月31日で使えなくなった、空白ができた段階において、そこでかかる、例えば1カ月に他市へ頼む状況になった時に、その差額が出てくる。そういった部分に対しての補償の試算がもしできているなら教えてほしい。
◎向井政彦副市長
合併特例債の充当というのは、事業費の約29億円から30億円の間ぐらいだと思っており、特にこの3年の計画の中では、後半の2年部分にほとんどが充当されている。だから、単純に1年ずれると、十四、五億円ぐらいがずれていくと思う。それは、事業費ということでです。それから、東山霊苑火葬場は、今、市内の方は1万円。大体1日8炉、満杯で8人なので、1カ月で240人。その中で、奈良市の方が、多分一番多く使っていると思うが、飯盛霊園だと7万円なので、6万円の負担が増えるということになると思う。240人で6万円なので、1400万円ぐらいになり、年間で1億7000万円ぐらいになると思う。