平成30年12月 全員協議会 12月25日

平成30年12月 全員協議会 12月25日

【奈良市本庁舎耐震化基本構想等についての質疑応答・意見】

◆内藤智司

 3月に奈良市本庁舎耐震化基本構想が出されたが、これは27年度の答申も含めた中で奈良市の基本的な構想を出された。それ以降協議をされてきたと思うが、この耐震化自身のスケジュールも含めて、主査というか取りまとめはどこがされていたのか?

◎仲川元庸市長

  担当が資産経営課になるので、ここが事務局として意見や情報の収集の取りまとめをした。

◆内藤智司

 資産経営課になるということは財務部か? 31年度の予算編成というのは、市長が最初に出されたように3カ月前倒しをしながら、12月までに予算編成を終えて、あとは移行期間だというふうな全体の予算編成の考え方をされていたと思う。それで、業務の平準化も含めて早く皆さんに予算をお示ししたいということだったと思うが、12月それぞれの会派から質問が出されたとき、耐震化に当たっては本当に耐震の20億円の部分の予算というのはある程度明確で見えていたと思うが、長寿命化のほうの予算がなかなか見えてこなかった。その手前の観文では教育委員会が移転するとしないとの噂。新聞記事にも出されたように、市長も記者会見されていた中で、そこがなかなか見えてこなかった。 それと31年度の当初予算にくくっていくスケジュールがありながら、この12月に私はある程度の絵を見せていただいて、12月の中でその中身を議論できたらと思っていたが叶わなかった。いわゆるスケジュール感も含めて、なぜこういったことになったのか?

◎辻井淳財務部長

  スケジュールについては、6月に実施設計業者が決まり、耐震長寿命化についてはそちらのほうで設計を進め出している。同じく窓口改修についても、別途オカムラと契約して進めているが、その中でそれぞれ耐震改修の詳細、長寿命化の内容の、詳細等を精査して、今現状に至っている。

 それと、窓口のほうのレイアウト変更等そういったところとのすり合わせ、そちらのほうも少し現状としてはまだでき上がっていないというところで、予算案としてはまだ最終固まっていない。少し遅れているところはあるかとは思う。早急にそちらのほうはすり合わせして、最終案をまとめる。

◆内藤智司

 基本構想が出されてからの数字としては、一応37億円の中で多分議論されてきたと思うが、基本そこに対しては、市長、37億円の中で耐震と長寿命化というのは考えたのか?

◎仲川元庸市長

  今までも37億円をベースに考えてきたが、詳細設計は今年度予算で今やっているので、その時点時点でさまざまな判断を決めていかないと間に合わないので、どれをやるかやらないかということを詰めていく中で、もう少し費用的には低減ができるという見通しが立ってきた。

◆内藤智司

 27年度に答申をいただいて、それで3月に基本構想を出して、3カ月前倒しして予算を設定していかなければならないという構想の中にあって、今やっと12月の段階で審議した中でその数字が見えてこなかった。各会派の質問があって今回のこの全協に至ったと思うが、そういった中においては、今回の耐震化というのは、もっともっと具体的な中身を早く出して、この全協がなければ3月までに当初予算に合わせて詰めて、では、3月の中でこれを議論するのかという話が私にとっては、「本当に3月議会でいけるのかな」というがあった。今、こうやって全協という形で説明していただいたので、なんとなく見えてきたように思うが、1階フロアの長寿命化の分についてもまだ検討中と、動線の検討中ということで絵は見せていただけていないということに関しては、残念だと思う。この全協でなかなかそれを全て理解しろということには、ならないと思う。

 そして、今回耐震化をした結果によっては、これが30年向こうに対しての、建物の要は維持だ。という説明があったと思うが、今、建てかえたら70年先という形になると。今築40年、これから30年先、耐震化をして、後そしたらメンテしなくてもいいのかという形になれば、ある程度30年先の建物自身のメンテというのが必要になってくると思う。その辺は想定されているのか?

◎仲川元庸市長

  費用については、北棟がちょうど平成に入ってからの建物であり、今回、中央棟、東棟、西棟の耐震化を行うと、およそ30年後には北棟も含めて全ての庁舎で何らかの次の展開を考えなければならない。

 経年劣化というのはいろんな場面で出てくるので、今回長寿命化と耐震化を行えば30年間メンテナンスフリーというわけにはいかないが、現状で明らかに目のつくところについては対応しようと考えているので、基本的には小修繕を中心に対応ができるのではないかと考えている。

◆内藤智司

  桜井市とか大和郡山市等々、建てかえ、耐震という形の中で既に建てかえと決めた断面で、2年前から議員等の間で特別委員会をつくりながら議論されてきている経過がある。これは他市の話だが。 本庁舎自身というのは、我々議会としても本庁で働く皆さん、ましてや市民の皆さんの拠点、シンボルであるわけだから、それをやっぱりきちっとした議会との調整の中で、決めていくべきであろうと思っている。耐震化にしても、やはりもっと早くにこの議論を固まってから、さあ、これどうする?と言われても、なかなか、だめだ、いいのかという、イエスかノーかしか答えられない。そうではなくて、きちっと長きにかけていろんな議論の交わし合いをしていくべきであったのだろうと思っている。

 これから当初予算に向けて本庁の耐震化の部分をどうするかというのは、また議論しながら決めていかなければならない。