平成30年3月定例会「討論」 03月27日
奈良市 平成30年3月定例会 03月27日
討 論
◆内藤智司
会派を代表して、議案第49号 奈良市住宅宿泊事業の実施の制限等に関する条例の制定について及び、議案第65号 平成30年度奈良市一般会計予算について意見を付して賛成する。
まず、議案第49号 奈良市住宅宿泊事業の実施の制限等に関する条例の制定についてだが、本年6月に施行される民泊法も、今議案の条例も、既存不適格建築物を宿泊施設として提供されることを規制していない。法令で規制はできなくても、届け出の際に強く指導する必要があると考える。国際文化観光都市奈良として旅行者の安全を守るという観点から、可能な限り努力を尽くしていただくこと。
そして議案第65号 平成30年度奈良市一般会計予算については、予算決算委員会にて原案の議案第14号において1件の組み替え動議、2件の修正案が議会側からそれぞれ提出され、22人の賛成をもって修正可決となったが、結果として、原案においては賛成者が一人もなかったことは、市長、改めて重く受けとめていただきたいと思う。
市長は修正案、議案第65号の提案説明において、予算決算委員会で修正可決したその他の項目において言及されたが、否決された組み替え動議、修正案のそれぞれの一つ一つの項目においても、減額修正された議論の趣旨を念頭に置いていただき、丁寧な予算執行に努めていただくことを要望する。そのためには、これまで以上に議会の議論を重く受けとめていただき、意思疎通に努めていただくことを望む。そのためには執行部側において議会との調整機能を強化していただきたいと思う。それにも増して、市長が3期目当選されて以来、公言されてきたこれまでのトップダウンからボトムアップにということの実践を徹底していただきたいと思う。 職員との組織呼吸をしてください。
市長を支えてもらわなくてはならない職員をもっともっと信頼して聞くことが大切なことではないか。市長の今任期でなし遂げなくてはならないのは、新斎苑を計画に基づき完成させること。そして早期にクリーンセンターの計画地の決定をすること。
財政再建の道筋を立てること。自ら行動をしていくことで、その活路が見えてくると思う。年度の節目として30年のスタートをするに当たり、以下3点について、これまで以上に議会との対応を強化すること。これまで以上に市民や議会に説明責任を果たし、十分理解を得て政策を遂行されること。
そのためには職員と一体となった市政運営に努めること。意見を付して賛成討論とする。
なお、残余の議案についても賛成をいたします。