奈良市  令和5年8月 市民環境委員会  08月17日-01号

【1,地域自治協議会(連合会・ふれあい会館)について】
【2,ロートフィールド奈良の改修予算について】
【3,新クリーンセンター建設の七条地区の進捗について】

【1,地域自治協議会(連合会・ふれあい会館)について】

◆内藤智司

 地域自治協議会の運営強化に関しては、6月の定例会でも取り上げた。地域自治協議会への業務委託等について調整を進めているという答弁もあったが、一方で、地域自治協議会の設立推進に関しては、昨年度は新たな設置地区がなかったように思う。今年度は、新たな地域自治協議会が認定されたようにも聞いている。

 そこで、地域自治協議会の設立促進に向けた今年度の目標と現時点での状況については?

◎高本英明地域づくり推進課長 

 第5次総合計画において、令和8年度に30団体認定することを目標値として掲げている。

 その年次計画として、令和5年度の目標としては18団体を見込んでいるが、現時点では先月、西大寺北地域自治協議会を認定し、1団体増加して、認定数は15団体となっている。

◆内藤智司

 令和8年度までに30団体、第5次総合計画ということで、また第6次になれば、あと残りの団体ということで、今15団体と。ちょっと道のりは厳しいかとは思うが、ぜひとも、地域自治協議会の持つ意味、役割をきちっと市民の皆さんに行政として訴えながら、地域はそのことによって今以上に活性化していく。これから高齢化を迎えていく中で、担い手とかいろんな課題がある中で、この協議会自身はそこの部分を補うというところでの活動だと思っているので、推進をよろしくお願いしたい。

 奈良市の自治連合会においても、毎月の定例会に合わせて会議を開催されているというところで、地域自治協議会の推進に取り組んでおられるその取組の内容は?

◎高本英明地域づくり推進課長 

 奈良市自治連合会においては、昨年度までは「地域自治協議会検討委員会」として、地域自治協議会設立地区と関心のある地区の自治連合会長のみが参加するという形で毎月会議を開催されていた。

 今年度、5月から地域自治協議会推進部会という形に変え、毎月の定例会に組み込んで、地域自治協議会設立の機運醸成に向け協議を行う場として、全地区の自治連合会長が参加する形での会議に見直しされ、この中で各地区の進捗状況に応じた課題の協議などが進められている。

 これにより、まだ地域自治協議会の設立に向けて取り組んでいない地区に対しても、先進地区の取組を共有することで各地区の機運醸成につなげるとともに、設立が困難な地区が抱えている課題も明らかにしながら活発な議論が行われている。今後の地域自治協議会の設立推進につながっていくものと考えている。

 地域づくり推進課としても、各地区自治連合会への聞き取りや自主防災・防犯組織への啓発など設立に向けた取組を進めるとともに、地域自治協議会による公園の草刈り業務など新たな取組についても、地域自治協議会推進部会に報告、また協議を行っているところで、今後も連携して地域自治協議会の支援に取り組んでまいりたい。

◆内藤智司

 連合会の取組としては、参加の意欲があるところの会議から、全連合会の会長が参加する会議へと移行していくということで、醸成を図っておられるというところで進んでいるように思うが、その実態というのは厳しいようにも聞いている。

 連合会という大きな塊が、既得権で新たな取組というのは、理解してもらえないなというところも歯がゆいと思うが、地域によっても協議会自身の色というかやり方が違って、各地域の実態に応じた地域自治協議会の数が増えていくということは大事なことだと思うので、引き続きよろしくお願いしたいと思うし、協議会が認定団体であるというところの意味を生かして、財源を確保し、その財源で地域の活性化を図っていくというところがこの協議会の魅力あるところだと私は思っている。またそれを考えると、行政の下請会社みたいなところとも言われることもあるが、そうではないというところを、地域は地域で、自分たちで活性化が図っていける、それが魅力だというところを浸透させていただけたらなと思っている。

 次に、改めて、地域ふれあい会館の役割については?

◎高本英明地域づくり推進課長 

 全ての市民が地域社会の触れ合いの中で日常生活を送るための地域の交流活動や福祉活動の拠点として設置をしている。

◆内藤智司

 それでは、現時点で地域ふれあい会館のない地域について、今後の整備計画についての考え方は?

◎高本英明地域づくり推進課長 

 地域ふれあい会館は、現在20館設置をしているが、地域自治協議会の拠点としての整備を基本して進めたい。

◆内藤智司

 現在、地域ふれあい会館のない地域の活動拠点はどのようにしているのか?

◎高本英明地域づくり推進課長 

 地域ふれあい会館以外にも、地域と調整をしながら、公民館分館、また閉園した幼稚園などを活用して活動の拠点としていただいている。

◆内藤智司

 地域自治協議会の拠点整備として進めていくという先ほどの答弁だが、令和8年度で30団体の認定に合わせて整備をしていくという考え方でいいのか?

◎高本英明地域づくり推進課長 

 地域自治協議会の拠点としては、地域ふれあい会館のほかにも既存の公共施設の一部を活用していただくこととしているので、地域の実情に応じて、既存の公共施設の活用が可能か、また地域の意向なども踏まえて、地域ふれあい会館の整備も含めて拠点を確保したいと考えている。

◆内藤智司

 既存の設備を活用してと。明治地域ふれあい会館は、既存の設備を活用している。伏見地域ふれあい会館などは、新築されているところもある。その差は大きくて、これから先の地域の人に御理解をいただけるかどうかというところは非常に課題が多いなという気がする。

 次に、今、教育委員会で公民館をふれあい会館に移行していくということを検討されていると思うが、地域づくり推進課としてはどのように認識されているのか?

◎高本英明地域づくり推進課長 

 現在、地域住民にとってより使いやすい施設としての地域ふれあい会館において、公民館で実施している社会教育・生涯学習事業が実施できないか検討が進められているものと認識している。

 これについては、公民館運営審議会においても様々な課題があると意見をいただいているところで、教育委員会としても、改めて慎重な検討が必要と考えていると聞いている。

 今後の公民館とかその運営の在り方、また指定管理については、地域づくり推進課としても、また教育委員会と共に、様々な課題解決に向けて地域との調整を進めていく必要があるものと認識している。

◆内藤智司

 地域づくり推進課としては認識している、その中身についてはまだ一緒に協議はしていないということか?

◎高本英明地域づくり推進課長 

 一定、地域ふれあい会館の運営の仕方とか協議をしながら検討を進めている。

◆内藤智司〈意見・要望〉

 実はこの間、先日の観光文教委員会でこの公民館の縮小、廃止、それからふれあい会館への移行について議論があったと思う。ここで公民館の議論をするのは所管外なので、基本、そのつもりはないが、それを、ふれあい会館に移行する?ふれあい会館というのは、地域づくり推進課の所管。

 では、今、公民館の廃止というか、ふれあい会館へ移行しようとしている分について、公民館は何をしているのかというところは、地域づくり推進課というのは勉強しに行っていないのか。公民館というのは地域教育課、生涯学習財団では。ふれあい会館が何をしているか、どんな目的でやっているかということを理解しているか?そんな勉強していない。そのような状況で移行できるのか?

 公民館は中学校区、ふれあい会館は小学校区。そこを管理していくのは地域自治協議会。地域自治協議会というのは、それぞれの色合いを持って、地域活動と福祉活動をやっている。公民館というのは地域教育。

 これ、私も改めて見たが、「公民館要覧」というのがある。この中に「奈良市教育憲章」というのがあって、「家庭は教育の原点である、学校は学びの場である、地域はかけ橋である」と謳われている。これが公民館。地域教育として、社会教育として。地域自治協議会は福祉活動と地域活動。それも中学校区と小学校区。

 公民館というのは、行政の教育委員会のある一定のルールと、専門性のレベル、社会教育士がおり、専門の主事がおって、こういった教育をずっと1年間かけて活動する。それをふれあい会館で賄うということが、本来、可能なのか?では、地域の人とそういうことを今相談しているのか?協議もされていない。私は、地域に居るので、そんな話は全然聞いていない。

 今教育委員会で地域教育課と財団と一生懸命やっているが、こう決まり、ふれあい会館に移行することにした。それを振ってこられたら、地域づくり推進課としてはそれを受けないといけない。同じ場で、同じ土俵で協議しないと駄目だと思う、今時点で。それを全部地域に下ろしていかないと駄目ではないか。では、地域はそれを受けられるのか無理なのか?そんな議論なんて一切していないように思う。

 今年の3月に公民館の指定管理期間が満了となったところが、1年更新になった。私はこのことが不思議だった。それは公民館を廃止してという動きがあったからだ。そのことをこの間、観光文教委員会で議論されている。これは、本当に社会教育という部分と福祉という部分、観光文教委員会として、それから市民環境委員会として、2つをまたぐ、市民にとって物すごく大きな課題だと思う。

 私は、市民環境委員会でもこのことは本当にテーマにしないと、大変なことになると思っている。だから、観光文教委員会と市民環境委員会と有志で勉強会をしながら、この公民館をなくしていくということが本当にいいのかどうか、大きな地域の課題だと思う。

 私自身、地域自治協議会の中に入って地域づくりを一生懸命やっている。3年かかって、4年目、5年目どうしていこうか。その中で、うちは分館をふれあい会館にした。分館でやっぱりそういった事業をやっていた。研修とか、社会研修とかやっていた。それを来年度どうやって組み込んでいこうかというとこから始めていかないと、なかなかふれあい会館ができたからそれに分館の仕事を持ってくるなんて絶対できない。ということを提言しておく。

【2,ロートフィールド奈良の改修予算について】

◆内藤智司

 6月定例会において、ロートフィールド奈良の改修予算、これについて、補正予算、その執行状況については?

◎北出慎一スポーツ振興課長 

 ロートフィールド奈良内部改修工事の6月定例会における補正予算の執行状況については、8月1日に入札公告を行い、8月28日に開札をし、9月に工事着工を予定している。また、工事完了は令和6年1月末を予定している。

◆内藤智司

 では、今回の補正予算は、6月の補正予算は奈良クラブがJ2に昇格するための緊急性として6月定例会で提案されたが、既に決まっている部分もあるが、現在、奈良クラブの成績は低迷している。

 昇格するからその条件として緊急性とされたが、今の状況からすると、なかなかJ2に上がるのは困難だと思うが、昇格する条件を満たさなかった場合、この予算の執行は停止されるのか?

◎北出慎一スポーツ振興課長 

 奈良クラブは、J3リーグにおいて8月13日時点で38試合中22試合を消化して、7勝7敗8分けの勝ち点29、全20チーム中の11位となっている。成績は中位となっており、昇格圏内にはないが、まだ16試合が残っているので、昇格の可能性はある。

 また、昇格の条件を満たさなかった場合の予算の執行は、この改修工事は例外規定のJ2基準を満たすとともに、トイレ改修や更衣室のシャワーブースの増設など、陸上などのその他の施設利用者にとっても有益なものなので、工事は予定どおり進め、予算も執行する予定。

◆内藤智司〈意見・要望〉

まだ見込みはあるという答弁だが、事前に頂いた資料に、直近の5試合の成績が負け、負け、引き分け、負け、引き分けだ。それで、トップでいるところが勝ち、勝ち、引き分け、引き分け、マル。この1位、2位に奈良クラブ29点が入っていかなければならないので、あと残された試合数も考えれば非常に厳しい状況下に置かれているというところで、それとともに、ほかの競技でもトイレ改修、シャワー室を使えるから、有益なものだと。

6月議会のときも言っていたが、それはそれとしていいと思うが、緊急性はないだろう。

【3,新クリーンセンター建設の七条地区の進捗について】

◆内藤智司

 新クリーンセンター建設の七条地区の進捗について、どのようになっているか?

◎西川智宏クリーンセンター建設推進課長 

 七条地区の地元自治会長や水利組合長に策定委員会の進捗状況や現工場の近況を説明するとともに、どのような施設を造ろうとしているのか、その施設を設置することにより地域の課題の解決やまちづくりがどのように進むかといった事項に対して、まずは市の考えを分かりやすく説明する必要があると考え、施設の概要やまちづくりのイメージ、Q&Aなどの資料作成に取りかかっている。

◆内藤智司

策定委員会の方向性については?

◎西川智宏クリーンセンター建設推進課長 

 次回策定委員会については、明日8月18日に予定しており、今後の策定委員会の在り方や候補地について一定の方向性を示していただけるものと考えている。

◆内藤智司〈意見・要望〉

 環境清美工場の焼却炉については先般の臨時委員会のときに多く述べたが、部長が答えられたと思うが、その費用対効果をどうしていくかというところを今検討中だと話していたと思うが、八尾委員が、前回の時に検討、検討と言われて、調整して結構、多分フラストレーションがたまっていると思う。私が聞いていると、多分今回は調整がなかったように感じる。

 それだけ皆さんに、委員会は通告なしでいいが、それなりの礼儀を払って、通告しながらいい答弁を引き出せたらと思ってやっている。それを、趣旨と違うことに曲げられて答弁されたら、これは私たちとしてはたまりませんよ、本当に。そうなると、もう委員会は全て通告なし、ここの場でやればいい。そう思ってしまう。ただ、そうなればこっちも大変だ。質問して、そこで返ってきた答えに対して、またそこへ突っ込んでいく。相当勉強しないと成り立たない。

 前回のときに私は通告なしでやった。その代わり、焼却炉、クリーンセンターに関する、前回3年分のそこに関わる議事録は全部読んできた。事務局に百何ページ焼いてもらった。全部通したって、一字一句通していない。議論となっているところが。そしたら、今日の議論も変わっていない。ずっと検討中だ。

 今回、9月に改修の補正予算を出されるかどうか聞いていないが、それが50億円なのか100億円なのか200億円なのか、よく分からないが、まだ全然何も聞いていない。この間、現場を見に行った。皆さんと現場を見に行って、私自身も1年に一度は見に行っていた。今回行ってびっくりしたのは、多分これ改修するときに、ボルト1本抜いたら全部崩れるのではないか!それぐらいのひどさだった。

 これ、機械が壊れる間はまだ許されると思う。金を放り込めば直るから。それこそ、新築そっくりさんでいいだろう。でも、もし人命に関わるような事故が起きれば、その時点で、市長は辞めるべきだと思っている。それだけ今回の老朽化に対しては、市は無策であったということは否めないと思う。もう5年前から、みんな一生懸命言っていたわけだから・・・。

 今、工場長がここへ出てきて、実態はどうなんだと聞いても、もう多分言ってくれないと思うが、工場は大変だと思っている。大げさか分からないが、命かけてやっていると思いますよ。それだけ皆さん、行政側も一丸となってというのはもう昔からお願いしていたが、そこが叶わなかったから、今の現状になっていると考える。

 先ほど八尾委員が言った。今月の13日に止まったのか?

(八尾俊宏委員「止まったってうわさ聞いた」と呼ぶ)

今答弁で止まったと聞いた、小規模の故障だったと。小規模かどうかというのは、それは一生懸命職員の人がそこのところを直してくれて、引っかかりがまた動くようになったとか、多分そんなことだと思うが、頻繁に毎日故障は起こっている。それで、この間の崩落だった。いつどこで何が起こるか分からない。

 やっぱりこの焼却炉に関して、この委員会として1か月に1回、その故障内容などの状況報告を私はもらうべきだと思う。それに対して、随時そのことに注目していかないと、何も教えてくれない。明日の策定委員会の結果は、いつ私たちに教えてくれるのか。その次の日、委員会を開いてくれるのか?

 先ほど七条地区と言って、今、市長を先頭にそこへ走っていっている。しかし私たちは何も聞かされていない、まだ。どこに橋掛けてどこに道路通して、どこに何を置くのか。新斎苑のときは2年かかって一生懸命議論した。それを今、七条地区でやりますと言って、新聞記事で報道してもらって、でも私たちには分からない。

 では、そのスケジュールはどうするのか?市長の今度2年後の選挙に合わせてそれを進めていくのか。それでは新斎苑と同じこと。私たちは同じ轍は踏みたくない。そんな政局に合わせたスケジュールを組んでいくのなら、それは納得できない話だ。それより先に、今何億円かかるか分からないが、現有施設をちょっとでも延命することを第一義に考えないといけないと思う。

 私はこれ、多分市民環境委員会の総意だと思う。議会の総意だと思う。現有設備を一日も早く職員の方が安心して運転できる設備にする。めくら判でいいじゃないか。ボルト1本直して、ガターンと壊れたらそれを全部直す。それで、100億円、200億円かかってもそれは仕方がない、今まで放ってきたから。現場の人、大変だ。

 私は、市長みたいに上り詰めるの嫌なので、この辺でちょっと熱は冷ますが、でも、このことに関しては、もっともっと行政も議会も真剣になってやらないといけない。ごみ行政というのは我々の、市の第一の責任だ。それを全部、全量区域外処理するとかというような発想にはなってはならんと思う。